ナイソデヲフル

無い袖すらブンブン振る。

野心のすすめ/林真理子

 

 

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こんにちは、21歳大学4年生でかつてないほど勉強が楽しいと感じてます。

 

現在は自分の専門分野(農業経済・経営)の勉強と並行して英語(リスニング・リーディング)の勉強、合間の息抜きに読書しています。

そこで、今回は息抜きで読んだ本について書き記そうと思います。

 

 

 

『野心のすすめ/林真理子』 

 

 

お世辞にも自分には野心の”や”の字もないのですが、自分に欠けてるものであったり自分の対極にあるものに触れるのもいい経験だと思ったので手を取った次第です。

 

本書で林真理子さんが提起している問題とは近年「低め安定の人々」、いわゆるが「野心の希薄な人々」が多すぎるのではないかと。

その背景には景気の低迷ももちろんありますが、それ以上に「とりあえず食べていくことはできる、まだまだ簡単に飢え死にはしない世の中」が大前提にあると指摘されています。

 

そのような問題・現状を踏まえ、本書では林真理子さん自身の体験を通して一般的にイメージされる”厚かましく、身の程知らずな野心”ではなく”もっと価値のある人間になりたいという野心”のすすめを説いています。

 

 以下、わたしが納得したところを抜粋。

 

1.野心とお金

母はよく、「貧乏って、消極的になるから悲しい」と言っていましたが、その通りではないでしょうか。お金がないと、どうしても行動範囲が限られてくる。

(略)

たとえば、ヴェネツィアサンマルコ広場に一度は自分の足で立ってみたいとか、アムステルダムの美術館でフェルメールの絵を直にこの目で観てみたいとか、屋久島の縄文杉を拝みたい、と思い立ったときにすぐに行けるお金があるかどうかということは、その人の生き方に関わってくる問題だと思うのです。(pp.60−61)

 

この一節は、野心の実行に欠かせないお金についての話です。

 経済的自立をしていない私にとって、あらゆる場面でお金について考えるのですが、この”選択肢を広げる意味でのお金”という考え方には深く頷きます。

 

 

2.野心の副作用

 野心には飢餓感という副作用がありますから、野心など持たず、ヒリヒリするような気持ちを味わうこともない、低め安定のまま穏やかな日々を過ごせるほうがいいと考ええる人もいるでしょう。(略)ひとつ何かを手に入れると、もっと幸福になりたいから、必ずまた別の何かが欲しくなる。(略)野心を持って努力し続けるのは、本を読むことにも似ています。本を読み始めると、自分はどれほど無知なんだろうとか、この分野を知らないのはまずいなぁとか、この先また別の本を読んでみたいなと思う。(pp.189−190)

 

ここで林真理子さんは野心を持つことの功罪として”副作用”を取り上げていますが、この例のような”知的な飢え”こそ野心をもつことの楽しさなのではないかと思います。飢えが新たな野心を生むというか…。

 

 

本書を読んで野心について知るとともに、自らの野心を省みました。自分にとっての野心とは”なにかを実行するための大きなモチベーション”に換言できると思います。

 

最近、いつにも増して勉強が楽しいと感じるのは農業分野を通して自分の地元に貢献したいっていう”野心”を抱えているからなんじゃないかな、と納得した次第です。